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川俣町は、古来から養蚕・機織業が非常に盛んな土地で、「絹の里」として栄えてきました。奥羽山脈に挟まれた土地は、桑の育成に最も適した気候風土であり、純白な輝きと光沢をもつ「川俣シルク」は東洋一のシルクともいわれます。一説によると、約1,400年前、崇峻天皇の妃であった小手姫が、連れ去られた息子を探す中で川俣に辿りつき、桑を植え養蚕・機織の技術を伝承したのが発祥です。
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田村市は、「ムシムシランド」をはじめとする、カブトムシを軸とした町おこし事業を行っています。
葉タバコの生産が盛んな土地であった田村市。葉タバコの肥料となる腐葉土に、沢山のカブトムシの幼虫が育っているのを発見したのがきっかけでした。
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標高五百メートルの高原が広がる飯舘村は、高級和牛「飯館牛」の産地でもあります。
原発事故後は、ほとんどの牛農家が廃業していましたが、少しずつ牛放牧を再開する農家が現れてきています。
2019年には8年ぶりに飯館牛が復活しました。
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葛尾村(かつらおむら)では、地域復興への挑戦として2016年より白い胡蝶蘭を栽培しています。
白い胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」「純粋な愛」。農業事業による地域活性化を狙うだけでなく、贈る人と贈られる人の思いがつながる花にしたいという思いも込められています。
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モクズガニはハサミに生えている毛が特徴で、秋冬に川を降りて春に河口近くで産卵します。
移動の季節にはたくさんのモクズガニが獲れ、モクズガニから作られる郷土料理「ガニマキ」は、南相馬市の春の味の一つです。
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こうなご(小女子)とはいかなごの稚魚のこと。
浪江町の水産業の拠点・請戸漁協では、春にはこうなごが水揚げされ、ちりめんじゃこなどの加工品となって出荷されていました。
浪江町では、2020年春に請戸地方卸売市場が再開されます。
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双葉町ダルマ市は、双葉町で永く続く伝統行事。
この時だけ手に入る縁起物「双葉ダルマ」の販売や、巨大ダルマを町民が引き合う「巨大ダルマ引き」、商売繁盛を願い町を練り歩く「ダルマ神輿」、「奉納神楽」など様々な催しが各所で行われます。
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大熊梨は大熊町の特産品の一つで、洋梨も和梨も栽培されていました。
原発事故によって一時期は栽培が途絶えていましたが、現在は、有志によって大熊梨の苗木が引き継がれ、福島県内で栽培されています。
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富岡町の桜の名所・夜の森地区では毎年、「夜の森桜まつり」にあわせてよさこい踊りが披露されてきました。原発事故の影響で一度は解散したよさこい団体ですが、有志により復活。2018年には8年ぶりに桜まつりが開催され、桜並木の下で演舞を披露しました。
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楢葉町(ならはまち)の海岸沿いに位置する天神岬。展望台からは太平洋を一望できます。隣接する天神岬スポーツ公園では、海からの風に吹かれながら様々なイベントが開催されています。
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広野町では、復興を後押しする新たな特産品として、2018年よりバナナの栽培に取り組んでいます。
ビニールハウスの中で有機栽培されるバナナの名は、「朝陽に輝く水平線がとても綺麗なみかんの丘のある町のバナナ」!愛称は「綺麗(きれい)」となりました。
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川内村は、標高400mから600mほどの中山間地域で、きれいな水と空気、寒暖差の激しい気候が特徴です。温泉施設「かわうちの湯」は、優れた泉質から川内村のみならず周辺市町村の方々からも親しまれています。